新潟下町の町並みと活性化を考える

2013年10月01日(火)
昨年度、新潟大学都市研究室の演習の一環で旧小澤家住宅と新潟大学の連携事業、下町活性化プロジェクト「おいでよ下町」の成果報告と今年度事業計画の説明会に出席してきました。
昨年度の旧小澤家住宅と新潟大学の連携では、下町商店販売の菓子、お茶による旧小澤家住宅でのカフェの実施とライトアップの実施、その広報活動について成果報告がありました。
今年度は、旧小澤家住宅と新潟大学に下本町商店会も加わり産博学の三者で5項目について取り組むとのことです。

A背景:下本町商店街の背景シュミレーション・なじらね協定(独自の魅力あるまちなみづくりに向けルールを決め、それにあった住宅・店舗の改修の場合、一部の費用を市が助成する制度)の手続き。
Bカフェ:旧小澤家住宅でのカフェ開催・下本町商店街の空き店舗活用計画。
Cライトアップ:旧小澤家住宅のライトアップ・下本町商店街のライティング実証実験。
D広報:「おいでよ下町」広報資料作成と出演・HPの拡充・SNS等の広告媒体検討。
E組織づくり:なじらね協定・まちづくり協議会の結成手続き。

新潟大学都市研究室が中心での事業計画の説明だからかもしれませんが、今年度の産博学の
産(商店会)の取り組みが全く見えないところが、気になりますね(商店会の出席者も少ないし・・・)。











かつての下町は、活気ある港町でもあり花街で人口も多く、商店街での流通も消費も大きかったのですが、その構造は根底から崩れ基本的な構造が多様化してきています。
商店会も顧客の言うままのモノ売りから真の付加価値を創造しなければ、もはや生き残れない。
自立への道は、顧客のために提案することです。
そう考えると博、学の歴史・伝統・文化・風情が感じられる下町のまちなみを地域と連携して優れた景観にして集客を図り活性化していくと言うのは、解かります。
では、産(商店会)は?。
現在の受け身型では、生き残れません!!。
商店会の資源(ヒト・モノ・カネ)と他の資源(博・官情報)、事業者・生活者のシーズとニーズ情報を効果的に融合させ、運営することが肝要です。
先日の下本町商店街未来構想の中で、商店街の店主からお彼岸の時、花屋の出店が少なくなったとの話がありました。
出店が少なくなったのは何故?。
出店者の高齢化による廃業、お参り時期の分散により売れない、コンビニ・スーパーなどでの花の販売などなど出店が少くなる理由はあると思います。
でも、花売りをコトガラに変えたら変わるのでは、ないでしょうか。
たとえば、お彼岸の時期に下本町商店街でお花を買うと線香・ローソク・ライターが付いてくる。
お墓掃除+お花のセット販売。
お花+彼岸団子、ぼたもち(春)・おはぎ(秋)のセット販売。
お寺との連携による彼岸法要参会案内+お花販売などなど。
下本町商店街にお彼岸に行ったら、こんなサービス受けられる。
ニーズを掘り起こし、ビジネスモデルの構築、アライアンスの提携そして事業化していくことが商店街の活性化になるのです。
厳しいようですが、現在の受け身状態では商店街は淘汰されます。
大量生産、大量販売の時代は終わりました。
大手流通には対応できない少量、多品種、不定期、低頻度、異形、大いに結構じゃないですか。
商店街にしかできない「モノ」から「コト」に変えるビジネス+歴史・伝統・文化・風情が感じられる下町のまちなみが下町商店街の活性化につながるのでは・・・。

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