アフリカの女の子に笑顔を

2013年06月08日(土)
しもまち地域社協活動センターの地域福祉推進員の宮原美和子さんにライフワークとしているFemale(女性) Genital(性器) Mutilation(切除) 廃絶を支援する女たちの会(Women's Action Against FCM,Japan)のイベントに誘われ「りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館」に参加してきました。
FCMとは、女性外性器の一部あるいは全部を切除し、ときには切除の後接合してしまう行為。主にアフリカ地域で伝統的な女子の通過儀礼として2000年以上も続けられていた慣習。「女子割礼」と呼ばれてきた秘密の儀式で、今もなお広く行われているものです。
イベントは、この女性のからだと心を傷つけるFCMの暴力性を指摘し、廃絶の必要性を訴えるものでした。話を聞いていてFCMの行為は間違っていることとは、別として長年、なんらか効力があると信じられてきた慣習を根絶することは容易では無いと思います。
特になんらかの効力が女性の純潔・安産などと関わるものであれば尚のことです。
信じられている慣習を変えていくには正しい性教育を広めることが早道ではないかと考えます。
今年度は第5回アフリカ会議が行われ、日本もインフラ整備などの支援でアフリカへの進出が拡大されるていくことが予想されます。その際に技術だけではなく現地への教育も一緒に広めていく意識、進出企業の積極的な女性の雇用とエンパワーメントの徹底が有害な慣習をやめる意識改革に
つながるのではないでしょうか。
イベントではUNITE en GUINEE(新潟で活躍するアフリカン太鼓とダンスグループ)の西アフリカの伝統的なリズムの楽しい演奏がありました。彼らの西アフリカギニア共和国に長期滞在して修行を積んできた話の中で、現地の人々は常に笑顔で明るくパワフルだったとのことです。
FCMだけを捉えると何だアフリカは・・・みたいなことになりがちですが、アフリカ全体の伝統を俯瞰し、良い伝統は大切にして活動していくことが大事なことですね。伝統を大切にしながら悪しき慣習を廃絶する。大変難しい問題を考えるイベントとなりました。

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