曹洞宗 粟倉山 全生寺 晋山開堂式

2013年04月27日(土)
晋山式に引き続き晋山開堂式が行われました。
寺院は、地域社会の平和と発展を祈るための活動をなすため、新命方丈が、晋山と同時に本堂を広く開放し、皆様方の信仰、修養の道場とする旨を宣言し、本堂中央にある須弥壇上に登り、まず祈りを捧げる言葉や、報恩の言葉を、香を焚きながらお唱えし、その式に参加している大勢の僧侶達と大問答を展開して、寺院開山以来の厳しい修行の型を示すものです。
【晋山開堂式】
・巡版:準備が総て完了したことを知らせる鳴りものです。
・空座問訊:新命方丈様がこれから大問答を行う法座に対し、それぞれ西側、東側のお役のお坊様方が合掌礼拝されます。そして西堂、後堂、両本山ご専使の方丈様方が入堂します。
・大擂上殿:新命方丈様が、大擂の鳴り響くなかを5人の侍者を従えて入堂します。
・入堂・登座:これから法を説かれる須弥壇上へ新命方丈様が登ります。
・拈香:
祝香・・・お釈迦様、高祖様、太祖様に報恩のお香をたき、国家の繁栄や平和等を祈ります。
供香・・・当山のご開山様や、歴代のご住職様に報恩のお香をたき、併せて壇信徒各家のご先祖様に供養のお香をたき各家の繁栄を祈ります。
嗣承香・・・最後に心をこめて新方丈様に正しい仏法を伝えて下さったお師匠様にお礼のお香をたきます。
・問訊:五侍者、西序、東序の順で須弥壇上の新命方丈様にお拝をします。
・大衆請法:焼香侍者和尚様が、大間の中央にて新命方丈様に説法をお説きいただきたいと衆に代わってお願いの拝をします。
・白槌:本日、この法座のためにおいで下さいました大洞院ご住職様を白槌師と申しますが、これからの槌砧を打って「法の筵に連なる龍象の如き立派な方々よ、これから大和尚様が説かれる第一最高の真理を、観るがよい」と法語を唱えられ、問答開始を宣言します。
・垂語:新命方丈様は話のきっかけとなる言葉を述べて大衆を誘い、ここに大問答が開始されます。
・問答:仏教、特に禅の修行に関する問いを新命方丈様になげかけ、その答えうかがいます。禅の修行道場ではこのように昔ながらの作法のもと絶えずこの禅問答が行われています。
・提鋼・自序・謝語・拈則・結座:新方丈様は問答に対する所感を述べられ自分の不徳を謝し、本日のご随喜いただいた西堂様はじめ諸老師方々、ご寺院様にお礼を申され、おわりに古人のふみ行われた足跡を偲んで問答の結びとします。
・白槌:白槌師様が「今、説かれた法は法王の法である。その法を充分に会得することが出来たか、法王の法はかくの如し」と力強く槌砧を打って証明されました。
下座:新命方丈様は須弥壇上よりお降りになります。
・祝辞・祝電披露
・祝拝:お礼のお拝を会場一同で行います。
・散堂

これで、晋山結制式は終了です。式は、もっと簡素化されたものを想像していたのですが。50人以上の僧侶、檀信徒、親族を合わせ200人余の人が出席する盛大で厳かな式でした。

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