第12回 新潟下町・早川堀通り つつじまつりの古町芸妓の皆様の写真が届きましたので、その際のシナリオと共に写真を紹介します
唄が、扇弥 (せんや)姐さん、「三味線(しゃみせん)」が若春(わかはる)姐さんです演奏する姐さん方、芸妓さんを、「地方」と書いて「じかた」と言います踊り手は、「立ち方」と呼びます
新潟古町芸妓(げいぎ)の歴史は長く、江戸時代までさかのぼります
多くの人々が交流する北前船の寄港地として栄えた港町新潟には、政財界や文人墨客など 様々な人が新潟を訪れ、その人たちをもてなす文化として古町技芸が200年以上も続いております
しかし、最盛期には300人余りいたといわれる現在26名です
ベテランのお姐さんはもちろん、今日は踊りをご披露いただく若い芸妓さん達も、伝統芸能の継承者として、三味線や唄、太鼓などのお稽古を一生懸命されているそうです
それでは早速、一曲目を披露していただきます
~1曲目「恋の古町」~
北前船の寄港地として栄えた港町新潟のおもてなしとして古町芸妓が引き継がれてきたとご説明しましたが、発展のもう一つの理由は、京都の井上流とならび、市山流(いちやまりゅう)という日本舞踊のお師匠さん、つまり先生ですが、とても立派な先生がいらして、厳しく踊りや唄、芸を教えていただいているからなんだそうです
市山流は、新潟市無形文化財第1号で、地方(ちほう)の宗家(そうけ)で120年以上の歴史を刻んできた流派は全国唯一で、その芸術性は高く評価されており、現在は7代目の市山 七十世(いちやま なそよ)先生が引き継いで、芸妓さんの指導にあたっておられます
毎年6月には、りゅーとぴあを会場に、市山先生監修によります、古町芸妓(げいぎ)総出演の、恒例の「新潟をどり」が開催されていますが、今年は9月24日(日)に開催されます
ご興味のある方は、ぜひ会場に足をお運びになってみてください
さて、次に披露してもらうのが、「新潟おけさ」です
元唄は、九州の「ハイヤ節」で、日本海を往来した北前船の船頭衆により、柏崎、出雲
崎、寺泊、新潟などの港に伝えられ、「おけさ」として定着した唄です
新潟の花柳界で磨きがかかり、「おけさ」の中では洗練された民謡として全国に定評があります
~2曲目「新潟おけさ」~
最後の演目になりましたが、最後は、「古町音頭」です
古町も含め、ここ下町は非常に歴史ある土地であります
開港五港の一つであった新潟港は、2019年、まもなく開港150周年を迎えます
翌年はオリンピック・パラリンピックがあります
多くの方が新潟を訪れられた際には、「おもてなし」の心が大変重要です
古町芸妓の皆さんの優雅な立ち振る舞いを見習って、より一層、ここ湊町新潟をアピールして、盛り上げていきたいですね
古町芸妓の皆様にも、新潟のおもてなしの看板として、ますますご活躍をいただきたいと思います
~3曲目「古町音頭」~
では、ここで踊ってくれた芸妓さんを紹介しますので、柳都さん、ステージにお願いします
お一人目は、あやめさん、留袖(とめそで)さんです
振袖さんを立派に務め上げられた一人前の芸妓さんで、一本とも呼ばれます
つづいて、若手の振袖さん、今年で5年目になる、結衣さんと、菊乃さんです
先ほどの留袖のあやめさんに対して、若手芸妓さんを振袖さんと呼び、着物やかつら、かんざしなどが違ってきます
新潟には、この春入った見習い期間中の新人さんお二人も含めて、9名いらっしゃいます
この後、芸妓さんには会場を回ってもらいますので、写真を一緒に撮りたい方は、芸妓さんにお声をかけてお申し出ください
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