新潟市まちづくり講座「まちの魅力の創り方、育て方」第2回

2014年01月13日(月)成人の日
第2回は、東京成徳大学人文学部観光文化学科長の秋山秀一教授を講師に迎え、ご自身の「旅」の経験をもとにまちの魅力とは一体何かというのお話でした。
話の中で小生の感じたことは2点。
1点目は、現在、様々な情報がつくられ溢れている中、実際に旅をしてみると自分が想像していたものとは、違った新しい発見がある。
自分で旅して感じ、感性を磨くことが大切ということ。
2点目は、ヨーロッパの様に昔のものを保存する風土の大切さです。
ではヨーロッパなどは昔のものを保存する風土が強く、日本は何故あまりないのでしょうか。
ヨーロッパは、教会と広場が中心となり城壁がまちの輪郭をつくっていました。
近代になり城壁は意味を持たなくなっていてもヨーロッパは中心市街地と郊外がはっきりしてます。
それは、いまでも城壁内が中心市街地で、そのシンボルとして教会があり住居があり広場があるためだと考えます。
人々の生活が中心市街地にあるため昔ながらのものを大切に保存しながらも進化し、魅力あるまちづくりが出来ているのではないでしょうか。
一方、日本はというと昔は、中心市街地が宿場町や城下町でした。
その後、港や駅を中心とした町が中心市街地を形成してきました。
また、その後の急激な車社会が中心市街地の居住から安くて広い郊外居住を加速させ、中心市街地の空洞化、過疎化が進んできました。
現在では、車社会と郊外型住居ニーズに適応した大規模店舗が数多くでき中心市街地だけでなく、郊外の商店街までもなくなってきています。
そもそも日本の中心市街地は時代によって移っているため、ヨーロッパのような中心市街地にならなかったのではないでしょうか。
急速な少子高齢化が進む中で再開発事業等の合意形成が困難な空洞化、過疎化の進む中心市街地で、現在のように中心市街地活性化として商業空洞化対策を打ち出しているだけでよいのでしょうか。
「中心市街地は、誰のためにとって必要で、なぜ空洞化、過疎化させていいけないのか」という根本的な議論なしに、魅力あるまちづくりは出来ないと思います。
小生の住む下町には、そこここに古い町家や伝統的な町角あります。
いまは年寄りと猫ばかりとなっていますが、日米修好通商条約により5港の一つとして開港された昔は、活気ある港町でもあり花街だったのです。
そんな古き良き時代の活気ある下町にするためには・・・。
To be continued

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